現在、物流業界は空前の人材不足に見舞われています。
私たち太豊陸運も、他社様と同様、以前と比べて、
トラックドライバーの応募が少なくなっていると感じております。
以前、人手不足に起因する物流問題について取り上げたページもご参考下さい。
→人手不足による物流の混乱と今後の物流
確かに物流業界全体でみると、人手不足を発生させている大きな問題は、
給与が低いなどの理由が圧倒的に大きいようですが、
どうやら物流業界に人手不足感を感じさせているのは、少子高齢化や給与の問題だけではなさそうです。
結論から言うと、
「免許制度の改正によって、トラックドライバーになるためのハードルが高くなってしまっている」
ということです。
詳しくはこれからご説明します。
私たち太豊陸運は、食品物流をメインに約40年間、運送事業を営んで参りました。
お取引させていただいている食品関連会社様におかれましても、
今まで運送を担当していた運送会社から突然断られたなど、物流でお困りのケースが増えてきております。
そこで、
運送業界の人材が不足している原因を、少しでも深く掘り下げることのお手伝いをさせていただくことで、
今後の物流に対して早めの対策を打っていただきたいというのが、私たちの思いです。
平成19年6月より施行された免許制度改正の中で、新たに「中型免許」が新設されました。
これによって、この時期以降「普通免許」のみを取得した運転手は、一般に運送会社では、
2トントラックといわれるトラックに乗って仕事をすることも出来なくなりました。
平成19年6月以前に普通免許を取った運転手は、今まで通り4トントラックも運転することができますが、
免許制度改正後に普通免許を取得した運転手は4トントラックに乗って仕事をしようと思えば、
「中型免許」を別途取得しなければなりません。
そのために費用は20万円以上必要になります。
しかも、普通免許を取得してから2年の期間を経過した後にしか中型免許は取得できませんので、
最短でも20歳にならなければ、「中型免許」を取得することはできません。
2トントラックに乗れないということは、一般の運送会社では働くことのできないケースが非常に多いです。
もし、車に乗る仕事がしたいということで、運送会社で働きたいと思ったしても、この現実を知った上で、
大金を支払ってまで普通免許を「中型免許」に切り替えるような人が、果たしてどれくらいいるでしょうか。
約8年前の免許制度の改正でしたが、現在、トラックドライバーの高齢化は確実に進んでいます。
若い人が働きにくい業界になってしまったんですね。
これは運送業界だけの問題ではなく、物流全体の問題でもありますので、
今後の動向を私たちは注視していかなければならないと考えております。
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